VR桜まつり @橋本中央 2020年03月26日
3月某日、その日は天気の良い暖かな一日であった。
しかし、男の表情は陰っていた。
男はつぶやいた「今年は無理か…」。
例年にない暖冬の影響で桜の開花が早まり、2020年は3月25日頃が満開の予報だ。
イリーゼ全施設で3月いっぱい感染症予防のため外出を制限している。
今年はお客様に花見を楽しんで頂くことができないのか。・・・否!!
「外出できなくても花見をさせてあげたい!」
これは橋本中央スタッフの熱意とテクノロジーの話である。
…デデンデン♪ツッターン♪デデンデン♪ツッターン♪
2020年2月中旬、橋本中央のスタッフたちはいつものように和やかにミーティングをしていた。
「今年は去年出来なかったいちご狩りを企画しようか」
「お花見はどんな感じにしよう」
良いアイディアはざっくばらんなコミュニケーションによって生まれる。
皆、笑顔だった。
ところが2月末、事態は急変した。
現在も全世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスの感染拡大だ。※1
本社から全施設へ2月27日から3月31日迄お客様の面会と外出の制限の指示が出された。※2
※1 イリーゼ橋本中央では発症者はおりません(2020年3月25日時点)。
※2 4月15日(水)まで面会・外出制限が延長となりました(2020年3月25日時点)。
お客様も連日テレビのニュースを食い入るように見ている。
3月中旬を過ぎても状況に改善は見られなかった。
そして冒頭、男はつぶやいた「今年は無理か…」。
諦めてかけていたその時、あるアイディアが浮かんだ。
「そうだ、VR(バーチャルリアリティ)を使ってお花見をしたらお客様は喜んでくれるのではないか」
アイディアをすぐさまレクリエーション担当スタッフにプレゼンした。
皆、賛同してくれた。
男はすぐにa●az●nでアイディアを実現可能にする道具をポチった。
並行してイベントの告知ポスターを作った。
迎えたイベントの当日。
会場は桜の香りでいっぱいだ。
この日の為に用意されたアロマ加湿器の香りだ。
周囲には桜の飾りつけ。
お客様はゆったりと順番を待っていた。
初めて装着するVRゴーグルに少しの緊張が伺える。
見守るスタッフ。
・・・VRゴーグルの中では眼前に満開の桜が広がっていた。。。
「…わあ、すごい」「桜の色が素敵」「どうなってるんだこりゃ」お客様それぞれがつぶやいた。
VRゴーグルを外したその表情は皆、満足気な笑顔だった。
「私たちのチャレンジは間違っていなかった」
喜んでくれたお客様の姿を見てスタッフは安堵した。
・・・テーッテレ~♪テーッテレ~♪テーテレ~テテテレレ~テテ~♪
私の「笑顔」と
あなたの「笑顔」
その「笑顔」をお客様の
「満足」にしていこう
橋本中央の事務所に掲示されているスローガンだ。
テーッテレ~♪テーッテレ~♪テーテレ~テテテレレ~テテ~♪
私たちはいつでも笑顔と心あるサービスを行います。